ETF(上場投資信託)の説明_資産形成19

(最終更新日:2020.04.05)
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。


ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種。証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。
一般的にETFが連動を目指す指数は複数の銘柄で構成されているため、ETFの投資対象も複数の銘柄になります。よってETFは、投資信託同様、1銘柄に投資するだけで分散投資が可能となります。また、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引することができます。


◆メリット
①市場でいつでも売買できる
ETFは株式同様上場しているので、株式と同じように相場の値動きを見ながら、市場の取引時間中であれば、いつでも売買できます。また、信用取引もできます。


②少額で分散投資ができる
ETFの投資対象となる指数は、さまざまな銘柄で構成されおり、1つのETFを持つことで、個別企業の株式に投資するよりもリスクを抑えながら分散投資することが可能です。


③値動きがわかりやすい
ETFは、特定の指数と同じ値動きをするよう運用されるため、値動きがわかりやすいと言えます。指数は、株式や債券など市場全体や特定の銘柄群の動向を示すよう数値化されたもので、日本株では、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、海外株では、NYダウ(ダウ工業株30種平均)等が有名です。


④費用が安い
ETFは投資信託であるため、保有期間中に運用管理費用として「信託報酬」がかかりますが、一般的な投資信託と比較すると信託報酬は低めの傾向にあります。


⑤選択肢が豊富
ETFは、日本株式だけでなく、日本債券、外国株式や外国債券、REIT(不動産投資信託)、商品(コモディティ)等、様々な指数に連動するものがあり、海外資産や商品にも手軽に投資することができます。



◆デメリット
①価格のかい離がある
ETFには、上場株式としての「市場価格」と投資信託としての「基準価額」の2つの価格があります。市場価格は市場の需給で決まるため、投資信託の価値である基準価額と市場価格が乖離する可能性があります。


②自動積立投資ができないことがある
ETFは、基本的には市場価格をチェックしながら自身で売買を行うため、自動積立投資ができないことがあります。但し、一部の証券会社では毎月一定の金額で株式を買い続ける株式累積投資(るいとう)の対象銘柄となっている場合もあります。


③分配金が自動的に再投資されない
ETFの分配金は、一般的な投資信託と異なり、組み入れ銘柄の配当金や利息は運用経費を差し引いて、決算時にすべて分配します(為替差益や値上がり益は分配しません)。支払われた分配金は、自動で再投資する仕組みがないため、再投資する場合は手動で買い付けを行わなくてはなりません。