FX(外国為替証拠金取引)_資産形成7

(最終更新日:2020.05.08)


・FX(Foreign Exchange)「外国為替証拠金取引」
異なる通貨の売買のことで、円はもちろんのこと、ドルやユーロ、ポンドなどの通貨そのものを買ったり売ったりする取引です。FXは2つの通貨の取引が基本です。日本円で米ドルを買ったとすると「ドル買い」と「円売り」ということ。


メリット
①少ない資金で大きな投資ができる
手元に大金がなくてもFXではレバレッジがかけられるため「手元の資金以上のお金」で投資をすることが可能です。
例:手元に10万円の資金があると仮定します。このとき、レバレッジを10倍かけると、資金10万円×レバレッジ10倍の計算で、100万円分のFX取引ができるように(米ドルなら、10万円で1万米ドルを買える)ようになります。
このとき、為替レートで米ドルが1円上昇したとすると、その価値は101万円に上昇。
10倍のレバレッジをかけたことで、わずか1%の値動きで10%の利益を得ることができるということです。
注意点:利益が10倍になる反面、「損失も10倍になる可能性がある」。現在、国内のFX会社のレバレッジは最大25倍までとなっています。


②FXは不況でも利益が出せる
FXは2国間の通貨の交換価値の変動を利用する取引であるため、「相場が下落していても利益を出せる」という特徴があります。円安や円高、不況といったどんな相場においても、通貨の価値に変動があれば利益を狙えるのです。
その理由は、FXは外貨を「買う」という取引からだけでなく、外貨を「売って後で買い戻す」という取引が可能だからです。
例:1ドル=101円のときに現実には保有していないドルを売り、1ドル=100円になった時点で、ドルを買い戻すことで1円の利益を得られます。売り買いどちらからでもエントリーできるので、どんなに景気が悪く株式市場が低迷していても、FXは利益を出すことが可能。


③スワップポイントが毎日たまっていく
FXでは通貨を売買して利益を出すこと以外に、「外貨を買ってもっているだけ」で資金を増やすことができます。「スワップポイント」という仕組みがあるからです。
※スワップポイント:FXで売買を行ったときに発生する2国間の「政策金利の差」
通貨にはそれぞれの国が設定した政策金利が存在します。例えば日本の場合、政策金利は年-0.1%でマイナス金利となっています。しかし、高金利通貨として有名なトルコリラの場合、年16.5%(2019年10月現在)です。
トルコリラのような高金利通貨を買って日本円のような低金利通貨を売るという取引を行った場合、2国間の政策金利の差額分を利益として受け取ることができるという仕組みです。
この2国間の金利差のことをスワップポイントといいます。
例:普通預金、外貨預金、FXという3通りの方法で100万円を運用した場合、1年後にいくらになっているのか見ていきましょう。
普通預金:約1,000,010円
外貨預金:約1,002,000円
FX:約1,026,280円


デメリット
①損失のリスク
FXはレバレッジという仕組みで資産以上の金額を投資できるため、損失のリスクもより大きくなる可能性があります。
100万円の資金を投入しても、うまくいかなければ10万円や20万円損をすることもありますし、最悪の場合は100万円がすべてなくなってしまう場合もあります。
高いレバレッジで取引をしていると、少しでも損失の方向に動いただけで強制ロスカットされてしまい、取引ができなくなるというケースもあります。
※強制ロスカット
含み損が拡大し、口座に入金している金額(証拠金額)の一定ラインを下回ると、FX会社が強制的に損失を確定し決済すること






・CFD(Contract For Difference) 「差金決済取引」
差金決済とは、売買の際に取引金額全額のやりとりをせずに、売買の結果として発生した差額のみをやりとりする方法で、また、CFDは証拠金取引でもあるため株式や現金を担保にレバレッジを効かせた取引が可能です。
取引所CFD(株365)では、日経平均株価(日経225)のほかドイツ、イギリスの主要株価指数に投資することが可能で、日本の祝日やほぼ24時間取引ができることも特徴です。


メリット
①レバレッジ効果
差し入れた担保の数十倍もの金額の取引が可能なことです。これを「レバレッジをきかす」といいますが、少ない資金でも大きな利益を狙うことができます。
②取引時間
「日経225取引」なら、ほぼ24時間取引ができ、日本の祝日も売買が可能なことです。日本の株式市場は平日の9時から15時まで。日中に時間をとりにくい、サラリーマンやOLの方も、帰宅後や休日にじっくり自分のペースで運用できます。
ドイツやイギリスの株価指数も市場が開く時間に合わせて取引ができるので、リアルタイムで世界の市場の動きに投資ができます。
③配当を受け取れる
現物株式と同じように「買い」のポジションをもっていると、配当相当額を受け取れます。ただし、その代わりに金利相当額を支払います。逆に「売り」のポジションを持っていると、金利相当額を受け取り、配当相当額を支払うことになります。取引所CFD(株365)は配当の利回りを意識した中長期の投資も可能です。


デメリット
①レバレッジ効果
レバレッジを効かせ、大きな金額の取引にするほど、わずかな株価指数の変動で大きな利益を狙える半面、損失も大きくなります。元本が保証されているものではありませんので、元本以上の損失となってしまう可能性もあります。レバレッジは最大倍率にするのではなく、あくまで、余裕資金の範囲内でとどめておきましょう。
②証拠金
証拠金といわれる元手となる運用資金が必要となります。この証拠金をあらかじめ取扱証券会社に預けておく必要があります。
取引を行うのに必要な「証拠金」の最低金額は、毎週変更になります。ホームページで、取引の前にその週の必要証拠金を確認しましょう。
そして、損失が増加した場合、損失がそれ以上拡大しないように、取引を自動で決済することがあります。自動決済は当社の判断で行うため、お客様の意図しない取引が成立することがあります。