不動産投資信託(REIT)_資産形成10

〜不動産投資信託について纏めてみました〜


・REIT(不動産投資信託)
投資家から集めた資金で不動産を保有し、その賃貸料や売却益を投資家に分配する商品です。REITに投資することは、間接的に不動産に投資することになります。REITという仕組みはアメリカで生まれ、日本版REITのことを「J–REIT」と呼びます。


「J–REIT」
一般の投資家は上場された不動産投資法人が発行する投資証券の取引を市場を通じて行うので、指値・成行注文も可能である。投資法人は保有する物件の賃料収入等を分配減資とするが、その9割を配当しないと法人税が課税される等の制約がある。


メリット
①少ない金額から購入可能
通常、不動産へ投資するためには、多額の資金が必要になります。しかしJ-REITであれば、個々の投資家は少額からでも手軽に始めることができます。
②複数の不動産への分散投資可能
多くの投資家から資金を集め、大きな資金として運用するJ-REITでは、個人では難しい、複数の不動産への分散投資が可能になります。これにより、リスクを軽減することができます。
③専門家により運用
不動産投資の経験豊富なプロが運用し、実際に不動産に関連する業務を行う業者を選択・監督・指示します。したがって、通常の不動産へ直接投資する場合のような物件の維持やテナント管理といった手間が省けます。
④換金性が高い
J-REITは証券取引所に上場されています。これにより、購入や売却の注文がいつでも可能となる上、日々変動する価格をリアルタイムで知ることもできます。また、上場株式と同じく、成行注文や指値注文も行うことが可能です。
⑤収益がほとんど分配
実際の不動産そのものに投資するのと同様に、不動産からの収益を毎期の分配金として受け取ることが可能です。


デメリット
①不動産市場のリスク
不動産の賃貸市場や売買市場、金利環境、経済情勢などの影響を受けて、J-REITが保有する物件の賃料収入が減ったり、保有物件そのものの価格が低下したりすることで、価格や分配金が変動する可能性があります。
②金利変動リスク
J-REITは、一般投資家から資金を集めるほか、金融機関からの借入を行って資金調達している場合があります。この場合、金利の変動はJ-REITの収益に影響を及ぼし、価格や分配金が変動する可能性があります。
③地震・火災などによるリスク
投資対象の不動産が地震や火災の被災を受けた場合など、予想不可能な事態によって価格や分配金が変動する可能性があります。
④上場廃止になるリスク
証券取引所が定める上場基準に抵触し、上場廃止になった場合には、取引が著しく困難になる可能性があります。
⑤運営に関するリスク
J-REITは一般の法人と同様に、倒産するリスクがあります。このリスクが表面化した場合、価格が著しく下落する可能性があります。